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「図録」のようなホームページを目指しました。美術館へ行くとつい買ってしまう図録。ページをめくると作品はどんどんつづき、クレジット、あとがき、プロフィールが最後にまとまっている。そんな印象があります。このHPの[GALLERY]は1ページ、0クリック。サイドバーから作品にジャンプすることもできますが、画面をスクロールして本のようにパラパラと見続けてもらいたいと考えました。 一瞬でスクロールして見終わることもできれば、意外とダラダラ見られるかもしれません。その行為はまさに図録をめくること、もしくは街を巡るようでもあります。たくさんの看板、お店、商品と突然出会うような気分も目指しています。全国に展開するパン屋、埼玉県で最も活気あふれるお醤油屋、神田川沿いのあんみつ屋、博多の穴場ビストロカフェ、麻布十番と東京駅に静かに佇む焼鳥屋。飲食店だけでなく、道の駅のような公共施設もあれば、いくつか葬儀場も。最近では(2025年)木材工場のショールームにも携わらせていただきました。コンペティションにも積極的に参加し、目に留めて頂いたデザインもあります。隙間なく写真と図がどこまでも続いてゆくページ構成は、人の視野を思わせたい試みでもあります。紙媒体とは違い、HPという場所をどこまでも永遠に面積を増やしていけることがおもしろく、この構成にマッチしました。日常生活の中でゴミゴミした都会でも、何もない静かな公園でも、隙間なく自分の視野いっぱいに情報が流れ込んできます。HP上の写真もできるだけ背景の情報を入れており、グラフィックデザインが独立していない見え方をお届けしています。デザインの規模は名刺からサイン計画など様々なスケールがあり、言葉や文章を考えることもあります。HP上では用途や地域、サイズや規模を横断してある種ランダムに配置しています。そして手がけてきたデザインに対して解説文は設けていません。街を歩いているとき、デザインに解説がついていることはあまりなく、何よりも「素敵」「かわいい」「食べたい」という感覚が生まれ、このホームページからもそんな気持ちになってもらえたら幸いです。また、クライアントの皆様、ときにエンドユーザーの方に制作意図を汲んでいただけることもあれば、新たな解釈で伝わることもあり、そのことも解説文を入れていない理由の一つです。どのデザインとも目があった瞬間に出会いが始まり、その奥に入っていきます。立ち上がって間もないデザインもあれば、残念ながらもう世に出ていない作品もあります。過去と現在の作品写真をまとめているとき、本当に図録のようなHPに仕上がってきたと感じました。 そして新しいデザインを生み出しているまさに今、それは「設計図」を描いているようです。実際に建築の図面を描いている訳ではありませんが、文字、イラスト、ロゴの線一本、版下一枚、用紙や素材を選ぶことも、もしかするとスケッチの段階から設計図かもしれません。クライアントの皆さまと発売やオープンに向けて、時には5年後10年後に向けて話し合いを行い、デザインをご提案しています。最近ではご依頼いただいた内容ではなく、自主的なご提案で形になったケースもあります。ご提案の際は、細部に至るまでデザインのご説明を致します。特にファーストプレゼンテーションでは、コンセプトやご依頼いただいた内容以外の可能性も、考えられるだけお伝えいたします。ブレストや会話をかさねてデザインしていきたいと常に思っています。「図録」と「設計図」という言葉を軸に、これまでのデザインと、これからのデザインについて書かせて頂きました。「図」という文字を使いながら、対照的な印象がふたつの言葉。しかし、過去の作品から派生したデザイン、新たな解釈や発展の可能性があることを考えると、図録をまとめることも設計図を描くことに近くも思えてきました。つたない文章ですが、日々デザインについて悶々と浮かんでいること淡々と喋っているように書きました。気が向いた時にどんどん追記し、お暇なときに読んでもらえたら嬉しいです。最後にこのホームページをつくるにあたり、クライアントの皆様、関係者の皆様に改めてお礼申し上げます。 

アンカー 1

図録と設計図

 RECORD & BLUEPRINT

鈴木 一太郎

ICHITARO SUZUKI

 

E-MAIL:1taro.graphics@gmail.com

経歴

1985年:埼玉生まれ

2008年:東洋大学工学部建築学科卒業

2010年:東洋大学大学院工学研究科環境・デザイン専攻修士前期課程修了

2010年 - 2013年:マナ建築設計室有限会社

2014年 - 2017年:アイプラスデザイン株式会社

2018年 - :1TARO GRAPHICS

受賞歴

2019年

:日本タイポグラフィ年鑑 2020・VI 部門「しロといロいロ」入選
:日本タイポグラフィ年鑑 2020・VI 部門「パンとエスプレッソと嵐山庭園」入選

:日本タイポグラフィ年鑑 2020・ロゴタイプ・シンボルマーク部門「寒天工房 讃岐屋」入選

2020年

:SDA・日本サインデザインアワード・銅賞「パンとエスプレッソと嵐山庭園」

:SDA・日本サインデザインアワード・入選「金笛しょうゆ楽校」

:第69回朝日広告賞・一般公募の部・入選「再出発」

2021年

:SDA・日本サインデザインアワード・銅賞「ぱんとえすぷれっそと」

:日本タイポグラフィ年鑑 2023・ロゴタイプ・シンボルマーク部門「旬゛喫茶」入選

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2022年

:日本タイポグラフィ年鑑 2023・VI 部門「リ、ライト」入選

2024年

:かごしまデザインアワード・鹿児島市立美術館ロゴマーク・一次審査通過​

:SDA・日本サインデザインアワード・入選「金笛しょうゆパーク 2024」

:日本タイポグラフィ年鑑 2025・VI 部門「焼鳥 瀬尾」入選

:日本タイポグラフィ年鑑 2025・ロゴタイプ・シンボルマーク部門「soel」入選

 

1TARO GRAPHICS
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